ダウェイにはミャンマー一広大な開発特区があることで、最近では日本でもそこそここの地名は知られるようになってきました。総理大臣もこのダウェイ港湾開発に日本国として力を入れることを示唆し、ODAの開発も始まることでしょう。

現在は見渡す限りの平原が広がり、背後には綺麗なビーチと海原が広がっています。
そんな都市での説明会はこちらも期待して臨んだことを記憶しています。開発特区ということもあり、住民は夢に未来に希望を持っていると思ってやってきたところ、衝撃が走りました。

ちょうどこの説明会を行った時期は、それまで開発に力を注いでいたタイランドの会社が撤退し、開発の希望が「空前の灯火」となって街に暗い影を落としていました。
他に産業はなく、農業で生計を立てる人が多くを占め、海に面していても漁業も盛んではなく、貧困と先行き不安が街中を占拠していました。

そんな中行った事業説明会の反応は二分化。当たり前かもしれません。

ー 信じるか信じないか ー

そんなやり取りが説明会の直後に耳に入ってきました。

政府に騙され、開発特区ということでも期待だけさせられて一時は頓挫。他にも、この地には多様な仕事につながる話が舞い込んでは消えていくを繰り返してきたのです。
何とかしなくてはという思いに刈られたのは言うまでもありません。
時間はかかりますが、少しずつ少しずつ前進するという熱意を持ってこれからも接していきます。

学んだ教訓：ミャンマーは多民族、多宗教国家。
エリアが異なれば、考え方も文化も言葉すら違う。
そして多様な外国から色々な儲け話を持ちかけられるが、現実になったものはなく、街が疲弊し、明日を憂う住民を多く目にしました。
私たちはこれら全てを包み込み、邁進することが大切なのだと漸く気がつきました。